文鳥の飼い方・飼育方法では、文鳥を育てるのに必要な情報を、いろいろな書物を読んだり、インターネットで検索したりして調べ、取捨選択してまとめています。
健康を維持するために
文鳥とのふだんの生活では、体が汚れることなどめったにありません。
羽も自然に生えかわってくるので、それほどお手入れの必要はありません。
唯一といっていいケアが、爪切りです。
ツメは、文鳥の日常管理にとって、最も注意が必要な箇所です。
野生の生活と違い、自然にすりへらないので、徒長(むだな生長)してしまいます。
目安として、止まり木の下で前の3本のツメとうしろの1本のツメが、交差するようになったらのびすぎです。
ほうっておくと、歩行や止まるときに不便だし、なにかにひっかけてしまい傷つくこともあります。
すぐに切ってあげることが、大切です。
保定をしっかりマスター

ツメを切るとき、文鳥が暴れないよう、しっかり文鳥の体を固定してあげます。
これを、保定と言います。
保定は、薬を飲ませるときなどにも必要です。安全にツメを切るためにも、練習してお互い慣れておきましょう。
保定のやり方は、
- 背中を片手で包み込むように持つ。
- 人差し指と中指で、首をうしろからはさむようにしっかり持つ
- ほかの指で体を優しく、そっと支える。
同じ方法でなくても、文鳥が辛くなく、作業できるようにしっかりあお向けに固定できれば大丈夫です。
爪切りは血管に注意し、慎重に
使いなれた爪切りか、小動物用・小鳥専用の爪切りもしくは工具用の細いニッパーを用意してください。
文鳥専用と決め、使用前後には消毒しましょう。
- 親指と薬指(もしくは、あいてる人差し指など)で、足の指を一本ずつつまみます。
- 白くなっているツメの先の部分だけ切ります。
文鳥のツメの根元には人間と違い血管が通ってます。日光や明かりにすかすとよくわかりますので、血管まで切らないよう十分気を付けましょう。
※除菌ウエットティッシュなどに使用されているアルコール系の消毒液は危険という、獣医の方の報告があるようです。一般に、次亜塩素酸水の安全性が高いと言いますが、商品の成分には十分注意してください。
あやまってツメを深く切って出血したら
十分注意していても、うっかり深く切ってしまい、出血させてしまうことがあります。
そんなときのために、蚊とり線香を用意しておき、出血している切り口に火のついた部分を瞬間的に押しつけます。止血することができ、消毒の効果もあります。
犬猫用の止血剤でもOKです。
難しければ、病院でお願いする
爪切りは必要なお手入れですが、文鳥にその大切さは理解できません。
じっとしていることは大変でしょうし、ムリにやろうとすると文鳥に嫌われてしまうかもしれません。
そんなときは専門のペットショップや病院に連れてって切ってもらうのが良策です。
参考図書: